ホイールを調整するときにハブの回転がどうしても気になっていたので合間を縫って
調べてみました。
手で回して軽いとか重いというのはどのくらい違うのか前から興味がありました。
MAVICはベアリングの回転の重さは走行に関係ないと言っております。
一方カンパ系はセラミック系CULT,USBなどで頑張っています。
計測したホイールはリム、形状、重量も違うので一概には言えませんがおおよそ似たモデルで計測してみました。
方法は日本ロボテック製ホイールバランサーに速度を一定に合わせる機能を使い
コンセントに直接、電力計を設置して1時間計測しました。
後輪を転がる方向に回転させます。
力を入れて走行状態と同じ向きです。
この方向からですと時計方向に回ります。
無負荷状態
1時間あたりの電力消費量
ホイールをつけずに時速40km/hで回転させる電力 38.8 w
以下の結果はホイールを装着して1時間回した時の電力消費量です。
上から抵抗の少ない順番
TEBE SHR CL 30 39.9 w +1.1
TEBE SHR SL 33 40.0 w +1.2
FURCLUM R 0 COMP Cult 40.8 w +2.0
FURCULM R 0 UST 40.9 w +2.1
VUELTA V2 41.0 w +2.2 (40ミリディープ)
MAVIC KSYRIUM PRO UST 2019 41.4 w +2.6
TEBEは日本の北日本精密製ベアリング 確かに下りは速いです。
CULTとUSBはあまり差が無いですが走ると違って感じます。
気のせいでしょうか?
次に普段走ることの多い平均速度25キロくらいでも計測してみました。
時速26km/hで回転させる電力 35.2 w
MAVIC KSYRIUM PRO UST 36.2 w +1.0
VUELTA V2 36.2 w +1.0
FURCLUM R0 UST 36.0 w +0.8
FURCLUM R0 COMP 36.0 w +0.8
TEBE SHR CL 33 35.6 w +0.4
結果からみるとVUELTAのみ40ミリのディープリムなので高速になると効率が上がっているようです。
ただ速度が25キロくらいになるとあまり差が無くなります。
やはりディープは高速走行で真価を発揮するということでしょうか。
マヴィック社はベアリングの抵抗は関係ないと言っておりますが若干の抵抗は増えている結果が出ました。
もっとも抵抗の多いマヴィックの2.6w/h と抵抗の少ないTEBEの1.1w/hですと約2.4 倍の差が出ています。
実走行でもTEBE SHR CL33(販売終了)は下りで前走者に追いつくことが多かったので違いはわかります。
またこのホイールはホイールダイナミックバランスをとってあったのもよかったのかもしれません。
速度が25キロくらいだとどれもあまり差がないです。
TEBEのホイール(日本製ベアリング、EZOを使用)のみが半分以下といったところです。
この40km/hで走行したときの1時間の最大2.6W、最小1.1wが実際のサイクリングでどのくらいの違いになるかペダルの入力(パワーメーターなどで計測)などとの関係がわかると面白いですね。
入力からすると微々たる差でもありますね。
実際にはタイヤの抵抗、空気抵抗もあるので転がすと、また違った結果になると思います。
MAVIC,VUELTAに使われている台湾製ハブがよく使っている便利な特殊サイズのセラミックベアリングもゲットしたので今度変えてから計測してみたいです。
どなたか関連性を計算できる方がいらしゃいましたら是非お知らせください。
マニアックな記事でした。
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