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自転車を作る事について


自転車は構成部品がとても少ない。
今は各部品もコンポーネント化されているので、素人でも適当にネジを締めれば一応形になるようになっている。
でもホント100パーセントの性能を永く発揮させるには、それではだめだ。
まず乗る人の体力や柔軟性、体型を考慮に入れてバイクのセッティングをしなければならない。
どんな機械でも人間の調節なしですごい性能を出す機械なんて無い。
たとえコンピューター制御になったF1エンジンでさえメカニックが人間の手作業で調整しながらクルマを走らせているでしょ?ましてや自転車は人間エンジンがアバウトでいながら敏感で感情に左右されるんだから、もっと難しいと私は思う。だからせめて人間エンジンがマウントされる自転車だけはその人に合った物にしてあげたいと思っている。 

             
 採寸&ポジション(全ての完成車をお買い上げの方に必ず行います)
まずベルエキップで組む自転車は特に最初の一台はあまりフレームサイズを重要視しない(とはいってもしっかりあわせます)
最初に身長と股下、各サイズを測るだけだ。
なぜなら人間の体は運動を続けることによって柔軟性が変わってくる。その時までどのぐらいの期間が必要なのかは知らないが、とにかく体の動く範囲は必ず変わってくる。もしはじめの一台で、最大サドル高(人間がペダルを回せ、かつ最大出力が出るという理論値)にしようものなら腰が左右に動いてとてもペダルを回せないだろう。ステムの長さなども同じだ。(プロが同じ身長でも大きく見えるのは関節の可動範囲が大きいからです)

 ということは・・
まずゆとりのあるポジションで小さく乗っていただく。サドルも低め、ハンドルも近めで高く設定する。
ポジションも経験を積むと大きくなってくるけど、そこまで行くかどうかは個人差があると思う。
そこのところは最初に目的やどういう風に乗りたいかをお聞きして、また、年齢、経験などである程度判断させてもらっている。
自転車の上でその人なりの今現在のベストポジションを出すことを最も重要視している。

組立ては?(SSC組 プロチームのエリートに行う最高の作業!)
組み立ては真剣作業。
慣れているから簡単そうに組んでいるが、まあネジを締めたりするのは簡単だが、その位置で良いかどうかを決めるのは結構難しい。
角度やギヤ比フレームとの相性なども含めて意外と油断できない。
その基本となるフレームに至ってはBB部分のねじ切り、面取り、ヘッドの圧入、ベアリングの入る部分など手を入れることが多い。
中には悲惨なフレームもあったりしてネジの切子がタップリ出る事があるから、この作業は必ず行わないといけない。

直輸入しているC4などは造形が綺麗な分塗装が厚くBB、シート部分の下ごしらえだけで2時間もかかるが、これを省くとユルミや変磨耗につながる。Fメカも加工をしないとうまく付かないが、出来上がりは
ただ組んだだけの自転車とは全く違うまさに”マシン”になる。美しくて速い。まさに”マシン”だ。

ワイヤーもウチのオリジナルサービス”洗車”に耐えられるようになっている。これは水を使う分ワイヤーには良くないのだが、プロロードに至っては一日中土砂降りということもあり、外を走る乗り物である以上なるべく水に強いように組んである。ただワイヤーを通しただけの物と比べると、ワイヤーの引きの軽さの寿命は大体3倍ぐらいの違いになる。
あのゴアテックスワイヤーは1年間全くトラブルが無かったが、それの60%ぐらいの性能は維持できるような組み付け加工をしている。

アフターはあるの?(SSC組の場合)
そうこうして完成後お客様に納めるわけだがここから真の性能の違いが発揮できると信じているし、ここからがウチの仕事が始まる。
そして評価も決まると思う。

まず新車はネジが緩む。どんなに堅く締めても絶対緩みがでる。最初の1ヶ月目洗車。重いグリス、最初にたくさん出る金属粉などを完全に洗い流す。この金属粉はけっこういろんなトラブルの原因になっている。その後全部のネジをチェック。変速ワイヤーなどの伸びを取って再度調整する。
その後はあまり調整をしなくてもそんなに問題は出ないが調整は3年間はどれだけ回数をやっても無料にさせてもらっている。
無料洗車、調整、は基本的に5万円以上のバイクからで、金額に応じて発行している。たとえば50万のバイクの場合は10回分無料(30000円分)

最初のサイズも徐々に変わっていくから、そのつどまたは気になった時にチェックして、その時のベストになるようなポジションで走ることが出来る。 その作業に関しても1年間無料となっている。(SSC組の完成車に限定)

 

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