自転車の品薄が続いておりますが、そろそろ2022モデルが発表されるシーズンになってまいりました。
*まず、とにかく
新車購入で迷っている方はお早めにご相談ください。
今もいろいろな部品が断片的に不足していて自転車の流通が悪いままで、詳しくみていくとなかなか興味深いです。
おもな要因は自転車需要が増えた。(世界)最も大きい要素です。
日本では補助金などもありませんが、ヨーロッパでは自転車1台あたり500ユーロ(イタリア)
フランスでは排ガスが多い古い車を廃車にしてからe-Bikeなどの自転車に買い換えると
2500ユーロの補助金がでるそうです。
また密にならずに単独でも運動できるということも追い風になっています。
世界には色んな自転車推進の施策が爆発的に増えて、そのため自転車に乗りかえる人が世界中で増えています。
この機会にという勢いで、
イタリアミラノでは車道を潰して自転車道に
フランスパリ市内は自動車は最高速度30Km/hに制限。シャンゼリゼも該当するらしいです
アメリカも都市部は車道減らしに進んでいます。
こういう国々ではCO2削減に邁進しています。
もし脱石油になったら世界経済地図も塗り代わりそうですね。
またはそれが目的なのかもしれません。
部品面では以下のことが遅れる原因です。
1 アルミ部品
なんでアルミが不足するのかわかりませんが自転車部品に使われる6000,7000アルミはビレット(アルミ素材塊)の入荷不足は、実はここ数年続いていました。
このビレットを伸ばしたり削ったりしてハブやリム、フレーム などの製品にしていきます。
例えばフレームだとリアエンドやシートクランプなどもアルミでできています。
その他の部品もほとんどアルミからできているためその素材がなくなると完成車ができなくなります。
2 コンテナ不足など流通系の渋滞
聞くところによると、コンテナがアメリカ、中国に滞留したままらしく箱不足から価格が上がっているそうです。最近ではウッドショックといって輸入木材も上がっていると聞きました。コンテナ便の価格は4倍になったルートもあるそうです。
飛行機便は欧米が経済活性化で便数が増えていますがアジア、日本が止まっているので日本着は高めです。
3 作業量増大による値上げ
中国やアジアの供給元が急な増産に対応するため24時間3交代生産に移行するのに必要な人件費が増えたための価格転嫁。また人手不足により小ロットの注文に対応できなくなっているため小ロットな部品の欠品が目立っています。
自転車の小さい部品は一個がなくても完成できないのでそのしわ寄せが原因だったりします。
ORBEAなどはスペイン国内に生産を戻しています。
4 カーボン素材は基本上がっていないようですが、
しかし3の理由からフレーム完成品は値上がりになります。
5 フレーム関連小物の遅延
例えば変速機がつく部品、リアエンドなどは大手は3社ほどです。
ここで世界中のフレーム小物を作っているため需要の爆増に対応し切れていないようです。
6 半導体
今年に入っては半導体の不足を聞くようになっています。
電動変速などのパーツの中に入っているかもしれないと考えていましたところ
やはり電動ユニットなどに不足感が出てきています。
Di2の充電器もなぜか欠品しています。
7 OEMがオリジナル化(ブランド化)
近年OEM(下請け専門)だった会社がオリジナル化を進めています。
フレームを作る下請けが請負元の価格に合わせることで利益が増えます。
そのために大口元請けのオーダーを絞っているところが増えてきました。
OEMからすると大きなチャンスです。
たとえばGIANT MERIDA を代表するように自社工場を持っているメーカーなどは自社ブランド化を進めていて、大手OEMはライン部分を自社優先に確保しつつあるようです。
つまり利益が出る自社ブランドを先行させている中でファブレスメーカーブランドは後回し生産になっている状況です。
OEMから供給を十分受けられずに販売台数、販売店舗を減らすブランドが出てくるかもしれません
GIANT ORBEA MERIDA DIZO(ADVANCE) BOMA (カーボンサプライヤー)などは自社で作ることができるメーカーです。
この流れは2024年夏まで続くとみています。
人気モデルは入荷が遅延したり入荷しても蒸発するように在庫がなくなります。
信じられないかもしれませんが既に2022モデルが発表前に完売したメーカー
2023モデルもスペック価格もわからないまま完売するメーカーが出始めています。
*まず、とにかく
新車購入で迷っている方はお早めにご相談ください。
暑い日が続きます。下の画像で涼んでください。
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