今のご時世に合わせて昔のコラムを引っ張って、加筆しました。
このコラムは2001年に書いたものを元にしています。
加筆した部分は赤っぽくしました。
今回はセルフメンテナンスについて。
自転車もメンテ次第で持ちが全然違います。時々チェックするメンテ項目についてです。
一番大事なのは自転車をきれいにしておくことです。
掃除 全体
走行後空ぶきで良いのでフレーム、ホイールなどをきれいにふき取ります。雨天の時は濡れている状態が良いですが布がすぐ黒くなるので その場合はバケツなどに中性洗剤を少し入れてやさしくこする感じで洗ってしまいます。
春先の路面は融雪材が残っているので錆が出やすくなってます。水で洗うことで塩分を流すことができます。
海岸線を走ったときも同様です。
掃除 部品関連
チェンなどはボロ布で握りながらクランクを回転させるときれいになります。スプレータイプのクリーナーは揮発が早すぎると汚れが溶けて中に入り込むので ゆっくり乾くタイプで擦るのが良いです。
ブラシが回転するタイプの洗浄器はおすすめではないです。
溶剤が汚れてチェンのリンク内部へ浸透します。このタイプを使ったあとは流水いで流しておいた方が良いです。 このままで置いておくと汚れた溶液が細かい汚れを含んでチェンのリンク部へ浸透してしまいます。そのまま置いておくとチェンが固くなります。
面倒でも布か流水が良いです。
各ねじ類をチェックします
細かいねじは緩みやすいので増し締めで確認します。
これは締め込むというよりは緩んでいないかの確認程度です。
持ち込みの自転車でねじユルユルは多いです。ハンドル周り、サドル周りも重要です。また締めすぎも多いです。
カーボンが増えてトルク管理が言われるようになってもまだチェックが多い項目です。
変速の状態を見ます。
いつもどおり動かしてみてロー側に上がりにくいときはワイヤーを張ります。その逆、トップ側に落ちにくい時は何か原因がある事が多いです。
注油ポイントは変速機のプーリーです。ここは一番高回転の部分なので 注油でずいぶん軽くなります。
位置決めが合わなければインデックス調整 よくあるのは引っ張りすぎ リアエンドの曲がり、インナーワイアーが切れかけもよく見かけます。
ブレーキのチェック
危険度の高い問題はシューとタイヤが当たってる場合。 進行方向、後からみてちゃんとリムに当たってるかどうか確認します。
シューに金属片が入ってる時も多いのでチェックします。 最近はワイヤーは切れにくくなっていますが引きが硬くなった時はチェックが必要です。 シューの減りは溝がなくなるまでは使えますが、硬くなっていたら交換します。
ディスクブレーキは今度書きます。(多分)
ホイールの振れ
これはフレが大きかったらプロに依頼しましょう。特にスポーク数が32H以下は調整が難しいと思って下さい。
新品でセンターが出ていないのは日常茶飯事というか普通です。 SSCではセンター出しやっていますがその時に初期の振れ取りをしておかないと癖がついてあとで取れなくなります。
タイヤ
傷、切れ目などがあればチェック、トレッドに石が入ってる場合も多いのです。 走行前点検に入れておくといいです。
サイド(横)が切れている場合もありますので横もチェックします。
空気圧もチェック少ないとパンク増えます
ヘッド
自転車を少し上から落としてガタガタ響くようならどこか緩んでます。 調整は結構シビアですので知っている人に任せた方が良いです。
バーテープ
消耗品で、イメチェンもできるのできれいな方が通っぽいです。 慣れれば自分でもできますが時々切れることがあります。勉強と思えば安い?
汗を放置するとアルミのバーを腐食してしまいます。 ひどいとアルミのサビでハンドルバーに穴が開きます。一年に2、3回みますので頻度は高です。 時々水洗いが必要です。
今はコロナウィルス 対策にグローブを毎回洗うのは効果的ということです。
全体に
見ておかしいところがないかフレームに変な傷(ヒビの場合がある)が無いかチェックします。
音
通常ではない音がする時は緩み、伸びがあるケースが普通です。
乗っているときに音がする場合で以上のメンテで治らない場合、専門ショップでチェックすると良いでしょう。 異音はトラブルの初期段階が多いので注意が必要です。
異音の原因を探すのは、すごく難易度が高い。
ネジの緩み クイックの緩み シート、サドル部分の音 リム内部 タイヤ スポーク緩み クラック(ヒビ) BB30特有の音 ハンドル ヘッドのガタ 部品自体が壊れている
コラムのリンクは https://www.belleequipe.com/blank-4
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