ここではドロップハンドルについてです。
ドロップハンドルには寸法的に
リーチ・・・・前に出っ張っている寸法
ドロップ・・・上と下の落差
があります。
他によく聞く言葉として”アナトミック”とか”シャロー”または”ノーマル”という言葉と思います。
アナトミックは人間工学的に形状を変えてあるハンドルで、一般的には横から見て
角張っているのをそう呼びます。
シャローまたはノーマルは横から見て一定の曲がりで簡単にいうと丸い曲がりのハンドルです。
幅
幅は一般的に肩幅と同じくらいか少し広めと言われています。実際には上体の力があれば
広めの方が走りやすいと言われていますが、スプリント(短距離)は狭い方が力が出やすくなります。
ドロップ
好みもありますが、上を持った時と下を持った時の落差で決めます。
割合から腕の長い人はドロップが大きいハンドルでも上体の変化が少ないのですが、腕が短い人は
変化が大きすぎて使いにくくなります。
日本人は腕が短めなのでドロップの小さい方が使いやすく感じるようです。
リーチ
ドロップと同じで腕の長さと関係あります。
前後位置が変化するので変化が大きすぎると疲れやすくなります。
170CM以下ならショートリーチが良いかと思います。
ニットーからも安価で、やっとショートリーチが出ました。以前のモデルはリーチが110という途方も無い
長さだったため状態の変化が大きく180センチ以上に人専用のハンドルでした。
今回は86ミリでかなり使いやすくなりました。
形状は
手の大きさにも関係しますが、手の大きい人はアナトミックを好む傾向があります。
ノーマル曲げでは手のひらが浮く感じがするというのが理由です。
STI対応のハンドルも出ましたがリーチが大きすぎて再度交換する人も多いようです。
最近は3tから素晴らしい形のハンドルが出て、やっとハンドルも求めるものが出来たというのが
実感です。
素材
軽いアルミ素材も出ていますが柔らかいのはダウンヒルでの安定性に欠けるのでお勧めできません。
ハンドルの端っこで十分硬いものが安定性があると思います。古くなったハンドルにも同様のことが
いえます。下りでフワフワする感じは原因がハンドルだったりします。
カーボン
も増えてきてかなり良い製品も増えました。ハンドル下端を左右から押して、しならないくらい丈夫
なハンドルがお勧めです。中にはステム部分が弱いモデルもありますから注意して選んで下さい。
ハンドルが柔らかいと高速のダウンヒルで自転車が真っ直ぐ走らない感覚があります。
登りの坂もダンシングの時柔らかいとロスした感じがします。
ハンドルにはマグネシウムはありませんが、できれば粘っこいアルミかカーボンが一番と思います。
一体型
ステムと一体になったモデルはほとんどが丈夫です。
ただし軽量に特化したものは柔らかいものもあります。
デダ、チネリはプロが使っているだけに剛性はかなりあります。
角度にこだわりがある人はノーマルがいいでしょう。
振動吸収
重要な部分はどうやらステムのようです。
ハンドルは丈夫で、硬くてもステムがカーボンだとソフトな感覚があるようです。
クランプ(ハンドルの直径)
25.4か32か・・・
今(2004)が分岐点かもしれません。OS(32)のメリットは軽量で丈夫。
25.4(ノーマル)のメリットは選択肢が多い
2005からは、かなり32Φが増える事が予想されます。特にカーボン関係は円周が大きいほど
カーブが少なく接触面が増えるためカーボン繊維にかかる負担が少なくなります。
ハンドルは色々と試した後に自分の好みが決まるのですが、逆に慣れてしまえば気にならない
部分でもあります。
身長が高い人は腕の短い人に比べて慣れやすい傾向にあるようです。