シーズン初めの合宿
普通、ヨーロッパのプロチームは1月の始めに、合宿をする。
このときに初めて顔を合わせるメンバーもいて、シーズン初めのスタートのきっかけになっている。
チームによって色々だが、イタリアはトスカーナ、スイスや、ドイツはスペインのマヨルカだったりするが
その理由は2月の始めからその地方でレースがあるから。
この合宿はシーズン直前ということもあり、選手がまとまって走る良い機会になっている。
同時にメカニック、マッサーにとっても一年間の器材の確認や自転車の組立てチェックなど仕事が多い時期でもある。
メカニックはその年の器材が来るのが年明けすぐという事が多いので合宿中もバイクを組むことが多く、選手のサイズに合わせてそのオーダーどうり組み立てる。実際に試乗して、サイズを合わせるにしても時間があるし、じっくり
合わせる事ができる数少ないチャンスと言える。
練習のあと細かいポジションチェックや、違和感のある所の修正などで結構忙しく時間が過ぎていく。j
シーズンが始まってからスポンサーがつくことも多く、その器材に交換することもある。
特にネオプロ(新人)は今までの勝った経験からか、良い機材を求めがちだが、プロのレースはそれまでのレースと
全然違うと いうことを知ると何も言わなくなる。
ポジションは結構古臭いやり方でサドル高さと前後位置を下げ振り
で合わせるのだが、これが現場では最も実用的かもしれない。チームによってはサイズ合わせようの器材を持ち込んでいて、それはそれで便利そうだ。
合宿中に新製品はトラブルが出ることもあり、それはそれで合宿が終わってからメーカーに送り返すことになる。
新製品が最初にテストされるのもこの頃で、各メーカーの担当者が一同に揃っていて、各チームのバイクを
観察している。
選手は毎日3から4時間走るが、選手によっては6時間走ったり1時間で済ませたりする。
練習には監督が乗ったチームカーが同行してメカニックも同行することがあるが、練習なので和んだ雰囲気で
気楽に走っている。
全員が顔を合わせるのはこの時ぐらいで、レースが始まると、チームがそれぞれのレースに分かれて活動し始めるので、何ヶ月も顔を合わせない選手も出てくる。
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2週間ほどの合宿が終わるとシーズン初めのレースがある。
ポストの時はトスカーナの2月1日の1.5のレースが最初だったが、クラシック系の選手はかなり出来上がっており
かなり速いレースになることが多い。
この頃は全員の集合写真や、パンフレット用の写真、マスコミ用の記事などチームとして色々やることが多いようだ
この顔見せ的な合宿が終わると、本格的なレースシーズンになる。