フレームスケルトンというのはフレーム(車体)の角度や寸法のことです。
自転車を体に合わせる時に基本になります。部品である程度あわせられるのですが、最近は
アヘッドステムなども多くなり以前の簡単に上げられるハンドルステムのタイプより寸法が重要になってきました。
ここでは体に合わせる時にエンドが特に注意している部分について書いておこうと思います。
フレームサイズ
シートチューブ(縦のチューブ)の長さです。スローピングフレームが出る前はここで主なサイズを決めていました。股下の割合で決まる長さでしたが、スローピングフレームが出てきてそれ自体の寸法は意味が薄くなってきました。メーカーによっては水平なトップチュ‐ブにした場合の長さが出ているものもあります。
トップチューブ
スローピングになり今はここが重要になってきました。
胴体と腕の長さなどでここ(トップチューブ)の寸法を決めると自然とフレームサイズが決まるという方法もあります。メーカーによって寸法がまちまちですがシート角との関係があるので良く見る必要があります。
LOOKなどはトップチューブ表示が長いのでフレームが大きめという人もいますが、シート角が寝ているために見かけのサイズが大きくなりますが、実際には標準的なサイズです。間違わないように気を付けたい部分です。時々体より小さいLOOKフレームに乗っているのを見かけるのはこのためと思います。
逆にシート角が立っているのにトップが長いものもあります。こういうモデルは本当に大きいのでよほど腕が長いか前乗りの人意外は合わないと言えます。また、マイナス点としてヘッドチューブが短く、ハンドル位置が合わせられません。
シート角
日本人は後退(後に引く)量が大きめです。それにあわせるとシート角は寝ていた方がサドル位置を合わせやすくなります。よく間違いやすいのでトップチューブだけを見て大きいフレームと勘違いしがちですがシート角をみるとそうでもないときがあります。上記と重なりますが、たとえばLOOKなどはシートが寝ている72°ためトップチューブが長くなっていますが、角度を74度位に換算すると通常のフレームとあまり変わりません。逆にシート角が立っているフレームはトップが短くないといけませんがそれが長い場合は注意が必要です。最近はシートポストも後に後退できるものが増えてきたので良いことだと思います。
ヘッドチューブ長
(ハンドルの下部分)の長さはステム下のスペーサーを減らせるので見た目にすっきりで、剛性も高くなると思います。ここが低いフレームはハンドル位置に無理が無いように設定する必要があります。
最近は(2005モデル)長くなる傾向でいままでより15ミリほど高いようです。すでにスコット、タイムは高めでしたが、これからが主流の寸法になると思います。
その他自転車の設計部分
BB下がり、最近は表示されていないメーカーも多いですが表示してあるメーカーは下がる傾向にあるようです。全体には少し前に戻った感があります。地上からの高さで表示するメーカーもありますが、タイヤが変わると全然違うので参考になりません。
チェンステー
メーカーによって様々です。BB下がりとも関係あります。長めは直進安定性、速度維持に優れます。短いと加速が良い感じがします。実際にプロが乗っている自転車は少し長めのものが多い場合があります。
フロントセンター
ハンドリング、直進性に関係あります。短いと機敏になりますが、フォークとの関係もあります。
オフセット
フォークの曲がりのことです。最近のフォークはカーボンが増えたので45前後が主流です。
最近はフロント周りの表示が省かれているものも多くあります。
ヘッド角
ハンドリングの機敏性に関係あります。立ってくるとクイックな感じがします。
ハンドル回りはフロントセンター・オフセット・ヘッド角・フォーク素材の3点のバランスで決まる部分でメーカーの特色が出る部分でもあります